ポーランド羽毛現地視察・買付の旅~その5~

2016年5月3日

 

さて、選別前の羽毛ストック品を横目に倉庫を横断。

工場の視察を終え、選別前の羽毛のストック品を横目に倉庫を横断。

第2倉庫。規模が大きくなり、今は第3倉庫までストック用の倉庫が

また次の倉庫。規模が大きくなり、まだストック用の倉庫が

あるそう。 ここで倉庫をてくてくと歩いていて、ふとしたことに気づきました。

選別前ってことは洗浄前だと思うけど・・・ ほんとにこれ、選別前ですか???

羽根混じってる。てことは選別・洗浄前ですよね。

羽根混じってる。てことはやっぱり選別・洗浄前ですね。

おもむろに、その辺のストックの袋を破って取り出してみました。   んんん!?におわない・・・!

昨日視察した鳥小屋の中は確かに鳥独特のカオリが漂っていて、 卵を見に入った時には結構きつかったのですが、、、

素毛自体、動物の毛なのでタンパク質の臭いがして当たり前なのですが、緯度が50度~55度の

高いラインにある地域で品質の高いものになると ある程度ニオイは少なくなる傾向にあるとの事でした。

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倉庫から検査室へ~。

 

 

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もちろん1000mm透視度計もあります。

羽毛のダウン率やかさ高、油脂分・洗浄透視度などをチェックする器具など、

アメリカや日本、その他、国ごとの検査器具がこの部屋には色々ありました。

PPPP社は輸入も輸出もしているので、買う時にも売る時にも検査だそうです。

品質管理は万全の態勢です。

実際の検査員にもお話を伺いたかったですが、残念ながら 検査の方の仕事が終わり、

帰ってしまった16時過ぎ(仕事終わり早くないですか?笑)になってしまいました。

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ここからはじっくり羽毛一つひとつの現物を吟味。

実際に今年の秋冬に店頭で売る商品の中身をじっくり見比べます。

今回、鳥の種類・ダウン率・産地の異なる11種類ほど取り扱っている現物羽毛から選んで買付しました。
当店で今年販売していくマザーグースダウンやゴアテックス生地を使用したハイクラスの羽毛ふとんはすでに決定しておりますので、その他の価格帯が目的です。品質がしっかりしていて、お客様が買いやすい販売価格帯のものを、と考慮して今回2種類の羽毛を契約しました。

〇ポーランドホワイトグースダウン95%・かさ高440dp(価格未定)

水鳥の種類にはグース(がちょう)とダック(あひる)があり、グースはダックに比べて体格が大きく、ひとつひとつのダウンも大きく保温性に優れ、持ちも良い、なおかつ今回の視察で高緯度の寒い地域で 飼育され、PPPP社の納得の管理体制下の品質であること。側生地等未手配の為、価格未定。(税込10万円以内で販売する予定。)

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〇ポーランドホワイトダックダウン90%・かさ高400dp(販売予定価格 39,800円)

ダックダウンの 多くは中国など比較的暖かい地域で飼育されているので、保温力もそれなりだったりするものが

多いですが、ポーランドの厳しい気象状況で飼育され、飼育期間もある程度かけ成熟したふっくらダウン。
生後数か月しか経っていない未熟なグースダウンを充填した羽毛ふとんより断然満足のいく使い心地です。

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現物見本には92%と記載されていましたが実際の商品に記載されるダウン率は90%表記になるでしょう。

今回そういったものをPPPP社でみつけたので、契約しました。

こちらは北国・青森でも暖かくお使いいただけるよう二層式キルト

(表面20マス0.9kg入れ・裏面30マス0.5kg入れ)で

 

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綿100%(60サテン)生地に入れて39,800円で販売する予定です。

 

羽毛は水鳥から採取している以上、品質がいつも一定とは限りません。

また、ポーランド産や何なに産と一口で言っても、ピンキリです。

ネット社会の昨今、仕様だけで検索すればもっと安価な物はあると思います。

ですがここ何年かの食やその他の表示や産地などの色々な偽装のニュースを見るたび、

自分のお店の商品を考えた時に安心できる商品をお客様に発信したいと思い、

今回の初の買付は実際に目で見て『これならば』という品質の安心できるものを

仕入れてきました。

表彰式

実際に店頭にデビューするのは10月頃になりますが、その時には是非のぞきにご来店下さいませ(^-^)