2015年11月15日

2015年11月15日

こんにちは。ご無沙汰しておりました。

初回の意気込みはどうしたものか、ブログをだいぶだいぶさぼってしまいましたが、

こうなったらゆるっとアップ出来る時に限り頑張る事にした溝口です。

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この立派なふすまの先にある、緑色のシースルーなるものの名前を皆さんはご存知ですか?

今では実物を見たことがあるという方のほうが少ないかもしれませんね。

寝ているときなどの虫よけとして天井から吊るして使う、『蚊帳(かや)』と言います。

 

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意外にもこの『蚊帳』が、寝具メーカー・西川の商いの始まりなんです。

先日、滋賀県近江八幡にある歴史的建造物、西川の本家を訪ね、限られた時間の中

駆け足でしたが西川家の近江商人としての志に触れてきました。

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西川リビングの営業さんに聞いたところによると、実は中までお邪魔できる機会はそうそうない事だそう。

注)下の写真は前日に西川リビング本社に伺ったときにあった当時の雰囲気です。

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来年西川は450周年の記念の年となります。

良い時に伺いました。

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そしてこちらも前日に西川リビング本社に伺ったときに見た450年の歴史です。

この年表の前でお会いした代表取締役社長に丁寧に歴史の歩みを教えていただきました。恐縮です。

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さて、本家訪問に戻りまして、こじゃれた京都の料亭ではありません。こちらから履物を脱ぎお邪魔させていただき

 

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廊下は畳敷き、ガラスは『手漉きガラス』

今の均一に平たいガラスと違って、手作りならではの歪み具合がたまりません。

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写真に写すことはできませんが、肉眼で見た時にこの手漉きガラスと丁寧に手入れされた日本庭園の相乗効果がたまりませんでした。

 

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その他、欄間も襖も各部屋で色々な趣が。2階にはガラッと変わって素敵な洋間もありました。

それもそのはず、歴代の宮家もお泊りになられたとか。書けばきりがないですが、お客様をもてなす為に、色々なところに工夫された素敵な建物でした。

 

日本最古の勘定帳と言われるものも1667年の西川家のものだそう。

館長さんが手にしているのは、西川家の『勘定目録帳(のコピー)』で西川家が定めた「家訓」

今でいうコンプライアンス。1807年と記されています。200年も前ですよ。

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これがまた。いただいたコピーは昔文字なのでわかりづらいので、現代の・・・っても難しいですが。

奉公人に毎月1日に読み聞かせていたそうです。

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一、政府の出した法・並びに掟などは堅く守ること

一、一番大事なのは店の中の奉公人が仲良くあること、そして、仕事は怠けず一生懸命に、奉公に精を出すこと

商いは品物をよく吟味して薄利で売り、
たとえ何かがあって商品が品薄になった時でも足元をみて高く売ったりしてはならない。

また、世間の害となる事、困るようなことは致さないこと。

 

鳥肌モノです。現代にも当てはまる、この家訓を200年も前に読み聞かせていたとは。

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まだまだ時間があれば館長さんのお話をお聞きしたかったのですが、これが今日ある西川の近江商人の原点なんだと、

あらためて450年の歴史に重みを感じました。